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一般的に審美治療は、歯や口元の美しさに焦点を当てた治療法であり、代表的なものにはホワイトニングやセラミック治療などがあります。
またセラミック治療の中でも、少し変わった方法で行われるのがラミネートベニアです。
今回は、ラミネートベニアの概要やメリット・デメリットについて解説します。
ラミネートベニアは、歯の表面を少しだけ削り、天然歯に近いセラミックの薄い板を貼り付ける治療です。
このとき貼り付けられるのはシェルというもので、例えて言うなら付け爪のようなイメージです。
ただし強力に歯と接着させるため、付け爪ほど取れやすいものではなく、派手なものというよりは自然な歯の風合いに近づける治療だと言えます。
またラミネートベニアで改善できる悩みとしては、歯の形や色、小さな歯並びの問題などが挙げられます。
ラミネートベニアのメリットとしては、まず美しい歯並びを短期間で手に入れられることが挙げられます。
すきっ歯など歯並びの矯正でラミネートベニアを使用するケースでは、歯を動かす矯正治療よりも短期間で治療が完了します。
具体的には、通常の矯正治療が1~2年かかるのに対し、ラミネートベニアは1回治療を受けるだけで済みます。
またラミネートベニアでは、気になる箇所のみの治療が可能です。
特に「削れてしまった歯だけをキレイに整えたい」という方にはおすすめです。
ちなみに、ラミネートベニアの素材は100%セラミックもしくは80%セラミックと20%レジンのハイブリッドです。
そのため、経年劣化はそれほど見られません。
ラミネートベニアは自由診療であるため、治療費は高額になるケースが多いです。
歯1本を治療するのに10万円以上かかることもあるため、こちらはなるべく費用を抑えたい方にとっては大きなデメリットです。
またラミネートベニアは歯に直接シェルを貼り付けるため、厚みが気になるときは健康な歯を削らなければいけません。
神経に影響を与えるほど深く削る必要はありませんが、こちらの工程によって歯に負担をかけてしまう可能性があります。
ラミネートベニアは、一風変わったセラミック治療ですが、決してマイナーなものではありません。
むしろ他の治療では対応できないような症例でも、ラミネートベニアであれば対応できるというケースもあるため、選ばれる機会は多いです。
ただし治療費が高額になりやすい点や、健康な歯を削らなければいけない点などについては、事前に把握しておくべきだと言えます。