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レーザー治療は虫歯や歯周病の治療だけでなく、知覚過敏や歯茎の黒ずみといった症状にも対応しています。
しかし、残念ながらレーザー治療はすべての方が受けられるわけではなく、中には禁忌の方も存在します。
今回は、レーザー治療を受けるのが困難な方の特徴について解説します。
光感受性発作は、潜在的に素因を持っている方が光の刺激を受けたとき、痙攣や意識障害といった発作を引き起こすものです。
一度でもこちらの発作を起こしたことがある方は、レーザー治療を受けることができません。
光感受性発作は1997年、某アニメ番組内で用いられた赤と青のフラッシュ画面の繰り返しにより、多くの方が発症したことで話題になりました。
レーザー治療で使用されるレーザー光線は、決して危険なものではありませんが、同じような症状になる可能性があるため、光感受性発作の経験がある場合は受けられません。
無カタラーゼ症は、過酸化水素を分解するカタラーゼという成分が不足する疾患です。
こちらの疾患を持つ方も、レーザー治療を受けられない可能性が高いです。
無カタラーゼ症の場合、過酸化水素を含むホワイトニング剤などの使用ができません。
使用すると、体内に有害物質として過酸化水素が残存し、口腔壊死などの重大な症状につながることが考えられます。
またレーザー治療についても、無カタラーゼ症の場合は安全性が確保できない可能性があるため、多くの歯科クリニックでは治療の対象外としています。
白斑症は、舌や歯茎といった口内粘膜に白っぽい変色が起こる疾患です。
このような症状が見られる方も、レーザー治療を受けるのは難しいです。
白斑の中に潰瘍やただれといった赤い部分があると、口腔がんを発症しやすくなったり、すでに初期の口腔がんを発症していたりします。
こういった症状の主な原因は、歯列不正や入れ歯の不適合などが考えられますが、詳細は明らかになっていません。
また白斑症の方は、レーザー治療による患部への悪影響が予想されるため、治療を行う前に確定診断を受けなければいけません。
レーザー治療自体は、決して危険な治療ではありません。
むしろ治療の内容によっては、従来の方法よりも安全性が高く、治療時の痛みも大幅に軽減されています。
しかし、患者さんの持病や健康状態によっては、危険な治療となってしまう可能性があります。
もちろん、レーザー治療を受けられなくても他の治療で虫歯や歯周病などは改善できるため、もし禁忌であっても歯科医師の指示に従えば問題ありません。