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インプラント治療は、高い技術を持った歯科医師によって行われるものであり、当然患者さんの安全性は考慮されています。
しかし、場合によっては治療後にトラブルが発生することがあり、その一つにインプラント周囲炎が挙げられます。
今回は、インプラント周囲炎の原因や予防法などについて解説します。
インプラント周囲炎は、インプラント周辺の歯茎、または人工歯根を支える顎の骨が歯周病菌に感染して起こる炎症です。
軽度の場合、インプラント周りの歯茎が赤く変色する程度で済みますが、中程度~重度になると腫れや膿などが見られるようになります。
またさらに症状が進行すると、歯茎が痩せ細ったり、歯茎から出血が見られたりすることもあります。
ちなみに、最終的には埋入した人工歯根に動揺が見られ、抜け落ちてしまうことも考えられます。
インプラント周囲炎は、歯茎や顎の骨における歯周病菌への感染で発症します。
また歯周病菌に感染する原因は、主に口内に存在するプラークです。
インプラント治療後のブラッシングや歯科クリニックでのメンテナンスが不十分になると、細菌の塊であるプラークが増加し、歯茎や顎の骨が歯周病菌に侵されます。
さらにインプラント周囲炎の発症には、喫煙やストレス、口呼吸や歯ぎしりなどの生活習慣も大きく関係しています。
ちなみに糖尿病を患っている方は、血糖値が上がって歯周病菌に感染する可能性が高いため、必然的にインプラント周囲炎を発症しやすくなります。
インプラント周囲炎を予防するには、やはり治療後のブラッシングや歯科クリニックでのプロケアを徹底する必要があります。
歯ブラシはなるべく毛が細いものを使用し、歯周ポケットの中までしっかり磨くことが大切です。
このとき、歯茎に対して歯ブラシを斜め45度に当て、細かく磨くのがポイントです。
また歯科クリニックでのメンテナンスでは、インプラント周りのクリーニングだけでなく、顎の骨のチェックも受けられます。
そのため、人工歯根が緩んでいるなどの問題点を早期に発見できます。
インプラント周囲炎は、治療後数年経過しても発症のリスクがあるものです。
むしろ治療から時間が経つほど、口内環境が乱れて発症のリスクは高まるため、注意が必要です。
万が一インプラント周囲炎を発症してしまうと、インプラントが使い物にならなくなったり、あらためて歯科クリニックへの通院を継続しなければいけなくなったりします。
そうなると、当然今までに費やした時間や費用は無駄になります。