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インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科治療を伴いますが、治療の安全性は十分考慮されています。
しかし、稀に重大なトラブルが起こることがあり、その代表的なものに神経損傷が挙げられます。
今回は、インプラント治療に伴う神経損傷の概要や主な原因、対策について解説します。
神経損傷とは、名前の通り治療の際に顎の神経を傷つけてしまうことにより、神経麻痺が起こる状態をいいます。
主な症状としては、顎付近のしびれや痛み、感覚の鈍化などが挙げられます。
またインプラント治療に伴い、神経損傷が起こるのは下顎です。
上顎は神経が通っていることが少ないため、基本的に神経損傷が起こるのはすべて下顎とされています。
下顎の骨の中には下顎管という組織があり、その中に神経と血管が通っているため、治療の際何らかの原因で傷付くと異常が生じます。
インプラント治療に伴う神経損傷は、ほぼすべてが歯科医師による治療ミスによって起こります。
具体的にはドリルで顎の骨を削るとき、神経に近づけすぎたり、神経を圧迫したりすることで発症します。
また人工歯根を埋入する際、誤って神経を切ってしまったり、埋め込んだ人工歯根が神経に触れたりすることでも起こり得ます。
これらは埋入する位置が正確でなかったり、角度が適切でなかったりする場合によく見られます。
もちろん、上記のような治療ミスが起こるのはごく稀なケースです。
特にインプラントの治療実績がある歯科クリニックの場合、ミスが起こる可能性は少ないですが、ゼロではありません。
インプラント治療による神経損傷を予防するには、とにかく実績と経験が豊富な歯科クリニックを選ぶことが大切です。
こういった歯科クリニックは、ドリルの操作ミスなどが起こりにくいです。
また最新機器を導入し、インプラント治療前の検査を行っている歯科クリニックを選ぶのもポイントです。
CTスキャンで神経の位置を三次元で確認できたり、サージカルガイドと呼ばれる器具でドリルの位置・角度を正確に制御できたりする場合、治療ミスのリスクは減少します。
インプラント治療に伴う神経損傷は、顎付近に重大な後遺症をもたらす可能性があります。
ただし神経損傷はそう簡単に起こるものではありませんし、歯科クリニック選びを慎重に行えば大幅にリスクを低下させることは可能です。
また歯科クリニックでのカウンセリングでは、治療に伴うトラブルに対し、どのような保証があるのかを質問しておきましょう。