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顎関節症の症状に悩む方の中には、なるべく自身の負担を軽減しながら、症状を改善したいと考える方もいるかと思います。
また、そのような方は、薬の服用を最初に思いつくことも多いかと思いますが、果たして薬の服用で顎関節症は治るのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
あまりにも顎関節の痛みがひどく、我慢できない場合などは、市販の鎮痛薬を服用することで、ある程度症状が抑えられる可能性があります。
市販薬で有名なのは、ロキソニンやバファリンといった薬で、これらはドラッグストアでも購入できるため、歯科クリニックを受診するまでの間、一時的に服用し、様子を見ても良いでしょう。
ただし、薬を飲んで症状が和らいだからといって、顎を酷使するのは症状の悪化につながるため、避けなければいけません。
歯科クリニックでの顎関節症治療でも、薬物療法が用いられることがあります。
こちらは、主に痛みが強い場合に行うもので、痛みに対しては鎮痛消炎剤(痛み止め)を使用します。
痛みの種類や程度に合わせて、複数の薬を使い分けることにより、症状にアプローチします。
また、歯ぎしりや食いしばりによって咀嚼筋が筋肉痛になっている場合は、肩こりなどでも処方される、筋肉をほぐす薬を使用します。
ちなみに、ストレスが原因で顎関節症を発症している場合は、精神安定剤や抗うつ剤が処方されることもあります。
市販薬や歯科クリニックで処方される薬を服用すれば、痛みや筋肉痛などの症状は改善されますが、噛み合わせに問題がある場合は、他にも治療を受ける必要があります。
例えば、適切に処置されていない詰め物や被せ物がある場合は、それで噛み合わせが悪くなり、顎関節症につながっているおそれがあるため、補綴物の調整や交換などが行われます。
また、歯ぎしりや食いしばりの癖によって顎に負担がかかり、顎関節症を引き起こしている場合は、ナイトガードというマウスピースを装着し、改善を図ります。
ナイトガードを就寝中に装着すれば、顎関節や顎周辺の筋肉の負担が減り、症状が治まる可能性があります。
ここまで、顎関節症は薬の服用で治るのかについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
市販薬や歯科クリニックで処方された薬は、症状を改善させる効果がありますが、重度の顎関節症を根本から治すことはできません。
そのため、すぐにでも通院できる状態なのであれば、まずは歯科クリニックに相談し、プロの指導の下、適切な治療を受けるべきです。