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顎関節症は歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの悪さやストレスといった原因で引き起こされる病気で、関節の雑音や開口障害、顎の痛みなどを伴います。
また、こちらはさまざまな方法で治療されますが、症状が改善するまでには、果たしてどれくらいの期間がかかるのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。
顎関節症は、効果の高い治療方法が明確ではないため、歯科クリニックによってさまざまな治療法が採用されています。
具体的には、以下のような方法です。
・薬物療法
・理学療法
・運動療法
・スプリント療法
薬物療法は、文字通り顎の痛みを薬で抑える方法で、理学療法は電流を流したり、マッサージをしたりして、顎周辺の筋肉の緊張をほぐし、血流を良くして、痛みを改善する方法です。
また、運動療法は、ずれた関節円板を元に戻す運動、顎周辺の筋肉のストレッチなどを行ういわばリハビリであり、スプリント療法は、マウスピースを装着して顎関節をリラックスさせる治療法です。
スプリントは、基本的に就寝中に装着するマウスピースであるため、日常生活への影響はほとんどありません。
多くの場合は、保存的治療を2週間~3ヶ月程度行うことにより、ある程度痛みや開口障害といった症状は改善してきます。
統計的には、およそ7割の患者さんは1年以内に、症状が問題ないレベルにまで改善しています。
ここまで来ると、かなり症状が改善したことを実感できます。
しかし、こちらを言い換えると、3割の患者さんは症状が1年以上続いているということであり、十分に改善しない方がいるのも事実です。
顎関節症の症状が1年以上改善しない場合は、他の病気、例えば線維筋痛症やうつ病などを同時に患っている可能性があります。
また、顎関節症の痛みが、慢性疼痛と呼ばれる長期化した状態の方もいまが、こちらの原因はまだ明確にはなっていません。
ちなみに、他の病気が原因で顎が痛かったり、開口障害があったりする場合、歯科クリニックでの治療では対応できない可能性が高いため、専門医のいる医療機関に相談する必要があります。
ここまで、顎関節症の治療にかかる期間について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
顎関節症を発症すると、食事や会話のとき、就寝時など、日常のさまざまなシーンにおいて支障をきたします。
また、場合によっては難治化する可能性もあるため、まずは歯科クリニックに相談し、現段階で必要な治療を受けることが大切です。