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顎関節症の主な症状は、顎が痛んだり、口が開かなかったり、顎を動かしたときに音が鳴ったりといったものです。
また、これらの他にも、副症状としてさまざまな身体の不調などが見られることがあり、こちらは生活に大きな影響を及ぼします。
今回は、顎関節症の方に見られる意外な副症状について解説します。
顎関節症の意外な副症状としては、まずめまいが挙げられます。
めまいは、人間の平衡感覚を保つのに必要な器官である三半規管が関係しているため、まずは耳鼻科を受診する方が多いかと思います。
しかし、歯の噛み合わせが悪いことでも、めまいは起こります。
顎関節は、側頭骨と下顎骨、つまり耳の周りに位置する頭蓋骨と顎の骨の間に位置する関節です。
また、側頭骨の奥には、三半規管が位置する内耳があり、こちらは平衡感覚を保つ繊細な動きをする器官であるため、顎関節症で負担をかけ続けることにより、めまいが生じます。
エレベーターや飛行機に乗っているとき、トンネルに入ったときなどに、耳が詰まることがありますが、こちらは一過性のものであり、病気ではありません。
しかし、顎関節症になると、耳の詰まりが慢性化することがあります。
鼓膜と喉をつなぐ耳管には、外部の気圧と鼓膜の内側の気圧を一定に保つ役割があります。
顎の位置がずれると、三叉神経の働きが低下し、耳管の開閉をコントロールしている筋肉に緊張が起こります。
これにより、耳管を閉じた状態のままになると、鼓膜内外の気圧を一定に保つことができず、耳の詰まりを感じるようになります。
顎関節症になると、首や首の後ろの筋肉に緊張が起こり、自律神経に影響が出ることがあります。
また、自律神経に影響が出ると、気分が落ち込みやすくなったり、常に緊張が絶えずだるく感じたりと、さまざまな症状が出てきます。
さらに、こちらの症状が悪化すると、自律神経失調症を引き起こすこともあります。
自律神経失調症になると、身体の筋肉のバランスが崩れ、寝ていても筋肉の緊張があったり、朝起きても首や顎がだるく感じたりと、朝から身体に疲労がある状態になります。
ここまで、顎関節症の方に見られる意外な副症状について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
顎関節症になると、顎を中心とした口周りにのみ問題が出ると思っている方も多いかと思いますが、実際はそうではありません。
中には、通常通りの生活を送るのが困難になるような副症状もあるため、少しでも違和感がある方は、早急に歯科クリニックに相談しなければいけません。