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片方の歯でばかり噛む片噛み癖は、顎関節症の原因になります。
長期的に片側の歯で噛むことで、顎関節の動きに左右差が発生します。
その結果、よく使われる方の顎関節が疲弊してしまうという仕組みです。
ここからは、顎関節症の原因になる片噛み癖を治す方法を中心に解説します。
まずは自身に片噛み癖があるかどうかチェックしてみましょう。
具体的な方法としては、まず少し硬い食べ物を噛みます。
そのとき右側と左側、どちらの歯で頻繁に噛んでいるかを確認します。
その後舌を前に出し、左右いずれかの方向に曲がっているかどうかチェックします。
まっすぐに舌が出ていれば、片噛み癖の心配はありません。
どちらかに曲がっていれば、曲がっている側の歯で噛むことが多いとわかります。
片噛み癖については、自宅でトレーニングをすることで改善する可能性があります。
まず、キシリトールの粒ガムを3粒ほど用意します。
それをよく噛む顎側に1個、普段あまり使わない顎側に2個含みます。
またそのまま姿勢を正し、顎を引いてリズミカルにガムを噛みます。
ポイントは休まず噛み続けることです。
顎の筋肉を意識しながら、はじめは5~10分続けられるようにしましょう。
1日に行う回数は3回が目安です。
こちらのトレーニングを続ければ、徐々に片噛み癖は改善することが期待できます。
どれくらい改善したかチェックしたいのであれば、先ほどの方法を実践しましょう。
出した舌が少しずつ真っ直ぐに近づいていれば、改善している合図です。
セルフケアで片噛み癖が改善しなかった場合、治療が必要になることもあります。
具体的には、矯正治療や顎の外科手術を行います。
顎の発育不全や噛み合わせが原因の場合、治療しなければなかなか癖は改善されません。
こちらは顎の骨格に異常がある場合も同様です。
また虫歯などで痛みがあり、痛む歯をかばって片噛み癖になっている場合もあります。
こちらのケースでは、痛みの原因である虫歯を治療することで片噛み癖が改善します。
ここまで、顎関節症の原因になる片噛み癖を治す方法を中心に解説しました。
片噛みは無意識に行っていることが多いです。
そのため、こちらが顎関節症の原因になっていることにもなかなか気付けません。
また口周りの組織に異常がある場合は、トレーニングをしても効果が薄いです。
もし原因不明の顎の痛みがあるのであれば、一度歯科クリニックを訪れましょう。
そうすることで、片噛み癖があることが判明するかもしれません。