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顎関節症の症状が出始めている方は、そのまま放置せず、歯科クリニックに相談し、適切な治療を受けなければいけません。
また、初期治療の一環として、自宅でセルフケアを行うことも大切です。
ここからは、顎関節症の主なセルフケアについて解説しますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
TCHとは、Tooth Contacting Habit(上下歯列接触癖)の略であり、習慣的に上下の歯を接触させてしまう癖のことをいいます。
こちらは、筋肉の疲労を蓄積させるだけでなく、顎関節にも負担をかけるため、顎関節症の症状が出ている方は、早急に改善しなければいけません。
また、TCHは無意識に行われていることが多いため、まずは自覚し、それが顎に良くないことを認識しましょう。
こうすることで、意識的に上下の歯を離す、力を抜くといった良い行動につながりやすいです。
顎関節症のセルフケアとしては、開口訓練も挙げられます。
こちらは、患者さん自身で手軽にできる、顎関節症に効果的な運動療法です。
訓練と聞くと、難しいことをイメージする方も多いですが、方法はいたってシンプルです。
具体的には、口を大きく10回程度開ける練習をするだけです。
このとき、手の指を顎骨のところに軽く添え、ゆっくりと大きく口を開けるのがポイントです。
また、こちらは1日10分程度、毎日継続して行う必要があります。
日常生活の中に組み込み、習慣化できるように、入浴時や就寝前に行いましょう。
特に、入浴時に行うと温熱療法の効果も得られるため、おすすめです。
ただし、明らかに強い痛みがある場合などは、無理に行わないようにしてください。
顎関節症に効く筋肉のエクササイズには、さまざまな方法があります。
例えば、口をリズミカルに開閉させる方法や、指で下顎を押さえながら、下顎を前に出す方法などです。
また、下顎を右に当てた指で軽く押しながら、顎を右に動かす方法なども、軽度の顎関節症のセルフケアには向いています。
その他、リラクゼーションエクササイズもおすすめです。
こちらは、背もたれのあるイスに座って目をつぶり、両腕を脇に垂らした後、顎の筋肉から力を抜いていくエクササイズです。
ここまで、顎関節症の主なセルフケアの方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
これらのセルフケアを行うだけで、顎関節症が根本から治るというのは考えにくいです。
しかし、歯科クリニックでの治療とあわせて、できる限り患者さんに可能なことを実践すれば、顎関節症における多くの原因が除去され、完治する可能性は高くなります。