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顎関節症を引き起こすと、顎周辺に痛みが生じたり、口を開けにくくなったりして、食事における負担が大きくなります。
また、顎周辺に問題が発生することにより、発音にも悪影響を及ぼすことがあります。
ここからは、具体的にどのような悪影響が出るのかについて解説したいと思います。
人が声を出すときには、肺から息を出す、声帯で震わせる、共鳴させる、発音させるという4つのステップを踏まなければいけません。
声帯を震わせている段階では、まだ声にはなっておらず、こちらを舌や歯、唇などで共鳴させて初めて、声となって発することができます。
しかし、顎関節症を引き起こすと、顎や首の筋肉が固まってしまい、下顎が奥に引っ込んでしまうことがあります。
このような状態で発音をしようとしても、喉が窮屈になり、思いの外声が出せず、相手にはこもった声のように聞こえることが考えられます。
顎関節症を発症している方は、口の開閉にも支障が出ていることがあります。
具体的には、指2本が入る程度しか開けられず、それ以上開くと強い痛みを感じるというケースです。
また、口をうまく開けないことにより、発音しにくい音が出てくることもあります。
例えば、サ行やタ行はうまく発音できないことが多く、他にも外国語の発音には困る可能性が高いです。
このように、口の開閉に支障が生じている場合は、顎関節症が重症化していることが考えられるため、早急に歯科クリニックに相談することをおすすめします。
顎関節症を患っている方は、自身の声が相手にうまく伝わらないことが多いです。
そのため、同じことを何度も言わなければいけないことがあり、これによって喉にダメージが蓄積されていくことが考えられます。
また、自身の声が伝わらないことにより、無意識のうちに声量が大きくなることも、喉のダメージや声が枯れることにつながります。
ちなみに、顎関節症の方は、通常よりも口や舌の可動域が狭く、喉から絞り出すように発音するため、ただでさえ喉への負担は大きいです。
もちろん、このような状態が続くと、地声が枯れた声に変化してしまうこともあります。
ここまで、顎関節症による発音への悪影響について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
顎関節症は、ただ単に痛みが生じる症状ではなく、食事や発音など、日常生活において重要な行動を制限し、心身ともに疲労を大きくする症状です。
そのため、早急に歯科クリニックに相談し、口腔外科治療やスプリント治療など、適切な治療を受けるべきです。