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顎関節症は、顎の病気もしくは口周辺の病気という認識を持っている方も少なくありません。
確かに、主な症状が現れるのは顎や口周辺ですが、こちらは全身にさまざまな影響をもたらします。
ここからは、顎関節症によって引き起こされる意外な症状を3つほど紹介したいと思います。
顎関節は、下顎骨の下顎頭という骨の部分と、頭蓋骨を構成する骨の一つである側頭骨とが、関節円板というやわらかい組織を挟んだ形でできた関節です。
顎関節は、正常な状態では左右均等に顎や頭蓋骨にかかる力を受け止めています。
しかし、何らかの原因で下顎にかかる力が均等でなくなると、顎が水平ではなく左右のいずれかに傾いた状態で動かされることになります。
また、このような状態が長期化すると、側頭骨などの顔面骨格がずれたり、顎関節周辺の筋肉が過緊張を起こしたりして、頭痛につながることがあります。
顎関節症になると、目や目の奥に痛みが出ることもあります。
こちらは、筋肉が緊張状態になっていることによって起こります。
筋肉の緊張とは、筋肉が収縮したり、引っ張られて血管や神経が圧迫を受けたりすることで、血行が悪くなる、炎症を起こすという状態です。
例えば、歯ぎしりや食いしばりの癖は、いわば筋力トレーニングをしているような状態であるため、顎周辺の筋肉に過度な負担をかけます。
そうなると、顎の筋肉は緊張状態になり、こちらが目の周辺の筋肉にも悪影響を与え、筋肉痛のような症状となり、痛みを感じることがあります。
先ほども触れたように、顎関節症の方は、顎の周りの筋肉が緊張しています。
こちらの緊張が首や肩、背中や腕の筋肉にまで伝わると、自律神経が乱れ、不眠症になることがあります。
また、顎関節症の方が噛むときの衝撃は脳にまで達するため、歪んだ顎のまま噛み続けることにより、少しずつ脳に緊張が生まれ、不眠症になることも考えられます。
ちなみに、顎関節症の治療が長引き、「いつになれば治るのだろう」という不安とストレスを抱えることから、不眠症や自律神経の乱れを引き起こすこともあり、こちらはうつ病につながるリスクもあります。
ここまで、顎関節症によって引き起こされる意外な症状をいくつか見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
顎関節症を発症すると、食事や会話の際に不便になるだけでなく、頭痛や目の痛み、不眠症などにより、日常生活においてさまざまな支障が出てきます。
そのため、自覚症状がある方は放置せず、早急に歯科クリニックに相談し、治療を受けなければいけません。