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顎関節は耳の前方部にある関節で、主に食事のときによく動きます。
したがって、顎関節症と食事には切っても切れない関係があります。
また、食事の内容が原因で、顎関節症を発症したり、悪化させたりすることも考えられます。
今回は、顎関節症と食事の関係性について解説します。
日頃から硬い食べ物ばかり食べている方は、顎関節症を引き起こすことがあります。
具体的には、硬い肉やフランスパン、スルメなどの食べ物です。
特に現時点で顎関節の違和感がある方は、硬い食べ物によって顎に余計な負担をかけてしまい、症状が悪化する可能性が高いです。
また、大きく口を開けなければ食べられないものは、より顎関節症のリスクを高めます。
長時間ガムを噛むことも、顎関節症を悪化させる可能性があります。
こちらは特に、顎関節症の症状が出始めている方がやってしまいがちなことです。
確かにガムは顎関節症の治療において、TCH(歯列接触癖)を改善するために用いられることがあります。
しかし、それはあくまで歯科医師の指導のもとで行わなければいけません。
安易に「ガムを噛めば良い」と考え、長時間噛んでしまうと、症状の悪化という形で裏目に出てしまうことがあります。
近年、乳児・幼児期からの食習慣の変化が原因で、顎関節症になる方が増えている傾向にあります。
理由としては、食事の欧米化やインスタント化によって咀嚼回数が減ることで、顎関節周辺が脆弱化することが挙げられます。
例えば、乳児のときに母乳ではなく人工乳で育った方の中には、ミルクが簡単に出やすい哺乳瓶を使用していた方もいます。
このような場合、強く吸わなくてもミルクが飲めるため、顎の未発達につながります。
また、子どもは歯の成長にあわせて、少しずつ硬さのあるものが食べられるようになります。
しかし、いつまでも離乳食に近いやわらかさの食事を摂っていたという方は、顎の成長が促されません。
上記のような環境で育った方は、大人になって顎関節症を発症するリスクが高いです。
顎関節症を発症しやすい方、悪化させやすい方は、食事内容に問題があるケースが多いです。
なるべくサイズが小さいもの、硬いものとやわらかいものをバランス良く食べるようにしましょう。
また、子どもの頃の食習慣により、顎関節症のリスクが高まるケースも見られます。
子どもの頃の食習慣については、本人はどうしようもないため、親御さんが将来のことを考えて食事を与えなければいけません。