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親知らずは、抜歯しなければ身体に何らかの悪影響を及ぼす場合があります。
代表的な例としては、歯並びが悪くなることによる虫歯や歯周病リスクの上昇ですが、他にもさまざまな症状につながることがあります。
今回は、親知らずが引き起こす身体の異常について解説します。
親知らずの腫れを放置していると、顎部分にまで炎症が進行し、最悪の場合、内蔵や心臓に感染が広がる可能性があります。
親知らずが腫れているにもかかわらずそのままにすることで、そこから細菌が感染し、ひどい場合は口を開けられなくなります。
その後、感染が喉にまで広がると、喉下が膨らみ、発熱や倦怠感などの症状が出ます。
また、稀ではありますが、喉の下に広がった菌が首や胸の周辺へと広がり、内蔵や心臓にまで影響を及ぼす可能性もあります。
細菌感染が心臓にまで及ぶと、命にかかわることもあるため、非常に危険です。
親知らずは他の歯とは違い、上下4本すべて生えてくるとは限りません。
しかも、横向きに生えて前の歯を押してしまったり、生えても噛み合う歯がなかったりすると、噛み合わせも変わってきます。
このような噛み合わせの変化が起こると、筋肉のバランスが崩れ、頭痛を引き起こすことがあります。
また、生えてきた親知らずの向きが悪いことが、顎の動きの妨げになると、本来は緊張しなくても良い顎の筋肉、こめかみ部分が緊張し、頭痛につながることもあります。
さらに、その緊張から、肩凝りや首の凝り、顎の疲労などにつながることも考えられます。
ちなみに、親知らずがあることにより、虫歯や歯周病を発症した場合でも、同じような頭痛が出やすくなります。
親知らずが虫歯や歯周病になりやすい理由は、歯ブラシが届きにくく、プラークが蓄積されやすくなることです。
また、虫歯や歯周病のリスクが高いということは、当然口臭も発生しやすいということになります。
特に、歯磨きをしっかりしていても、親知らずが半分埋もれているような状態が長く続くと、歯茎の溝の部分に埋まっている、歯ブラシでは除去できない細菌が口臭を引き起こしやすくなります。
ここまで、親知らずが引き起こす身体の異常について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
親知らずは、必ずしもすべて抜歯しなければいけないというわけではありません。
しかし、抜歯をするかどうかは、あくまで歯科クリニックの医師が判断することであり、患者さんが自己判断で抜かないことを決めてしまうと、身体に悪影響を与え続けてしまう可能性があるため、注意が必要です。