ブログ
Blog
Blog
根管治療は、虫歯が重症化したときに、できるだけ抜歯を回避できる可能性がある治療です。
しかし、難しい治療なので成功率はあまり高くありません。
根管治療を成功させるには、どのような点に気を付けるべきでしょうか?
根管治療を成功させるためのポイントについて、解説します。
根管治療が失敗するのは、なぜでしょうか?
実は、根管治療における失敗とは、根管が細菌感染してしまい歯根の先に膿が溜まった状態のことをいいます。
膿は細菌によって殺された白血球の死骸なので、膿が溜まっている場合は細菌がいることになります。
治療しても根管から細菌がなくならないのは、根管が細く複雑な形状をしていることが原因です。
何本にも枝分かれしたり大きくカーブしていたりするため、奥までしっかりと見ることも難しいのです。
日本の根管治療の成功率は、30~50%と言われています。
ちなみに、自由診療のセラミックなどの被せものを着けていれば根管治療がうまくいっていると考える人もいますが、実際には全く関係ありません。
根管治療は複雑な治療ですが、成功させるポイントがあり、ポイントを守れば成功率も高まります。
まずはCTスキャン画像を参考にして、根管の状態をきちんと把握しつつ治療していくことが大切です。
2つ目に、治療用顕微鏡を用いて目視しながら治療することも大切です。
根管の中は肉眼で確認するのが非常に難しいため、明るく照らしながら拡大してみることが可能な治療用顕微鏡が必要となります。
根管内をしっかりと殺菌・消毒できるように、薬剤や機材を選ぶ必要もあります。
薬剤にはいくつかの種類があるので、効果が高いものを使用している歯科医院がおすすめです。
使用する機材も、隅々まで薬剤を浸透できるものがいいでしょう。
根管治療で最も重視しなければならないのが、可能な限り清潔な状態を保って治療をするということです。
清潔な状態を保つことができなければ、せっかく殺菌・消毒しても新たな細菌が入り込むかもしれません。
清潔を保つために、治療で使用する機材は滅菌し、ラバーダム防湿というゴムシートを使った治療を行い、根管に細菌が侵入することを防ぎます。
ただし、根管治療は成功率が100%になることはないので、失敗する可能性があることは念頭に置きましょう。
根管治療は、日本では30~50%でしか成功しない難しい治療なので、失敗する可能性は常にあります。
しかし、成功率を高めるためのポイントを守ることで成功率を高めることが可能です。
根管の診断はCTスキャン画像を用いて正確に把握し、治療用顕微鏡も用いてしっかりと目視した状態で治療を行います。
薬剤や機材も根管内の殺菌・消毒に適したものを使用し、機材を滅菌したうえでラバーダム防湿によって細菌の侵入を防ぐことが大切です。