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歯周炎は、簡単にいうと軽度の歯周病であり、歯茎の炎症などの症状を伴います。
また、こちらは大人だけでなく、子どもの歯茎でも発症することがあるため、親御さんは子ども歯茎に問題がないか、しっかり観察しておかなければいけません。
ここからは、子どもが発症する主な歯周炎の種類と特徴について解説します。
不潔性歯周炎は、ブラッシングが不十分なことからプラークが溜まってしまい、歯茎に炎症が起こる歯肉炎です。
子どもの歯周炎としては、こちらの症例がもっとも多いです。
具体的には、歯が十分に磨けていないことから、口内の細菌が増加してしまい、歯茎に傷がつくられた際に、そこから感染するというケースがよく見られます。
ただし、不潔性歯周炎は、丁寧にブラッシングをし、歯に付いたプラークを除去したり、歯科クリニックで歯石を取ったりすることで、多くの場合は治療できます。
萌出性歯肉炎は、6歳臼歯や12歳臼歯など、永久歯の奥歯が生えてくるときによく見られる歯肉炎です。
永久歯は、生え始めてから生え終わるまでに時間がかかるため、その間はどうしても部分的に歯茎に覆われている状態が続きます。
また、奥歯の噛み合わせの面には深い溝もあるため、その溝や歯茎に覆われている部位に汚れが溜まり、炎症を起こします。
ちなみに、こちらの炎症は一時的なもので、歯が生えるにしたがって治まる場合がほとんどですが、歯茎の腫れや痛みが生じるため、炎症が強い場合には、抗生剤や鎮痛剤の投与とともに、治療が必要になります。
思春期性歯肉炎は、小学校高学年や中学生の子どもに見られる歯肉炎で、歯茎が腫れたり、ブラッシングによる刺激で歯茎から出血したりする歯周炎です。
発症の頻度としては、思春期の子どものおよそ20%に見られ、こちらの発症には主に女性ホルモンが関係しています。
歯周病菌にはさまざまな種類がありますが、中でもプレボテラ・インターメディアという歯周病菌は、女性ホルモンを栄養源として繁殖します。
思春期には、女性ホルモンの増加に伴って活動性を増し、歯肉炎を引き起こします。
そのため、思春期性歯肉炎は、男子よりも女子に起こりやすい傾向にあります。
ここまで、子どもが発症する歯周炎の種類と特徴について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
子どもでも歯周炎は発症しますが、そのほとんどはブラッシングやスケーリングといった治療により、比較的すぐに改善されます。
そのため、歯茎の異常を見つけたとき、子どもが痛みを訴えているときなどには、まず親御さんが歯科クリニックに相談しましょう。