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口内炎は、文字通り口内の粘膜に起こる炎症であり、頬の内側や舌、唇など、口内であればどこにでも発症する可能性があります。
また、口内炎は、同じく口内で発生するトラブルである虫歯と深い関係性を持っています。
今回は、こちらの関係性について解説したいと思います。
口内炎を発症する原因はさまざまですが、虫歯で欠けた歯が原因で引き起こされることもあります。
虫歯によって歯が欠けると、一部が尖ったような状態になり、頬の内側や歯茎、舌などの粘膜を傷付け、口内炎発症のリスクが高まります。
また、虫歯などの細菌は傷口から侵入し、感染を起こすと、傷が治りにくくなり、口内炎を繰り返しやすい環境になります。
つまり、虫歯が原因で発症する口内炎は、一度完治したとしても、虫歯がある限りは何度でも再発する可能性があるということです。
比較的小さな虫歯を治療した後は、治療箇所をカバーするために詰め物を入れます。
こちらの詰め物には、保険診療の銀歯が使用されることも多いですが、こちらが口内炎につながるケースもあります。
銀歯は金属製であり、口内に入れると金属アレルギーを発症することがあります。
また、金属アレルギーが原因の口内炎はアレルギー性口内炎といいますが、こちらは原因となるアレルゲンである金属イオンを取り除かない限り、改善することはありません。
ちなみに、銀歯などの歯科素材による金属アレルギーは、口内炎だけでなく、全身に症状が現れることもあるため、とても危険です。
虫歯を発症することにより、口内炎のリスクは高まりますが、逆に口内炎が虫歯を誘発するケースもあります。
口内炎がある場合、炎症やただれている部分に触るとしみて痛むため、ついつい歯磨きがおろそかになってしまいやすいです。
また、歯磨きが不十分な状況が続くと、たちまち口内の環境は悪化し、細菌の増殖や虫歯リスクの増大につながります。
そのため、歯磨きをするのが辛い場合であっても、化粧用のコットンなどで優しく拭くなど、最低限のデンタルケアはしなければいけません。
ここまで、口内炎と虫歯の密接な関係性について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
口内炎の原因には、ストレスや栄養不足のみが関わっていると思われがちですが、実際はそうではありません。
虫歯の影響により、口内炎の発症や悪化のリスクは高まることがあるため、やはり日頃からセルフケアや定期検診により、虫歯を予防することが大切です。