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ヒールオゾン治療は、ドイツで研究・開発された新しい虫歯治療の方法です。
オゾンの力によって虫歯菌を除菌・除去することで、唾液の成分に含まれる歯を修復する作用が有効に働き、小さい虫歯であれば削ることなく治せます。
今回は、ヒールオゾン治療の一般的な流れについて解説します。
ヒールオゾン治療は、まず歯のクリーニングを行い、口内を清潔にするところから始まります。
不衛生な口内のまま治療を開始すると、十分な効果が得られないため、こちらは大切な処置です。
またクリーニングの後は、専用の機器によって虫歯の状態を検査し、虫歯の進行度を数値化します。
こちらの診断結果により、どの程度ヒールオゾン治療を行えば良いかが判断されます。
治療方針が固まったら、いよいよオゾンを照射します。
照射時間は20~60秒で、オゾンの力により虫歯菌を殺菌していきます。
歯を削る必要はなく、麻酔や痛みもないため、患者さんの身体の負担は少ないです。
ただし虫歯の状態によっては、やむを得ず虫歯部分を削り、詰め物をすることがあります。
またオゾンの照射が完了したら、最後にフッ素入りの薬剤を塗布し、再石灰化を促進して完了です。
こちらの施術に関しても、当然痛みはありません。
ヒールオゾン治療で使用される虫歯探知器は、ダイアグノデントと呼ばれるものです。
歯面にレーザー光を照射し、その反射を測定することで、目視が難しい小さな歯質の変化をとらえる機器です。
探針やレントゲンでも捉えられない歯質変化も見逃さず、早期発見の難しい臼歯の裂溝(奥歯上面の溝)にできる虫歯も調べることが可能です。
また虫歯探知器であれば、探針のように歯のエナメル質を傷付け、虫歯に悪影響を与えることもありません。
さらに虫歯探知器は、歯の状態を数値で表すことができるため、ヒールオゾン治療における大きな指針を作ってくれます。
ちなみに数値が低い場合はヒールオゾン治療を実施せず、歯のクリーニングやフッ素塗布などの予防措置だけを施し、経過観察を行うこともあります。
ヒールオゾン治療は痛みや天然歯への負担が少ない治療でありながら、なおかつ複雑な処置も必要としません。
基本的には、歯のクリーニングと検査を行い、オゾンを照射して仕上げにフッ素を塗布するだけで完了します。
またヒールオゾン治療の治療箇所はシリコンキャップで覆われていて、内部が真空状態になっているため、漏れ出したオゾンの酸化による人体への影響も心配ありません。