東松山かさはら歯科

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【東松山の歯医者】ドックベストセメントにおける一般的な治療の流れ

ドックベストセメントは、鉄イオンと銅イオンのコンビネーションによる殺菌力により、虫歯を削らず無菌化する治療法です。

歯の再石灰化を促す薬剤であり、歯をほとんど削らないため、神経を残せる可能性も高いです。

今回は、ドックベストセメントにおける一般的な治療の流れについて解説します。

 

カウンセリング

 

ドックベストセメントの治療は、まずカウンセリングを行うところから始まります。

具体的には患者さんに対して問診が行われ、レントゲン等で口内の状態を詳しく検査し、ドックベストセメントが適用できるかどうかを慎重に判断します。

またカウンセリングでは、治療について患者さんに詳しく説明が行われ、同意の上治療を開始します。

虫歯の進行状況によっては、適用できない可能性もあります。

 

洗浄、薬剤の充填

 

治療が可能と判断された場合は、虫歯部分を意図的に残し、殺菌水で洗浄します。

虫歯を削ると神経が出てきてしまう場合、通常であれば虫歯を削りますが、ドックベストセメントでは削って完全に除去することはしません。

また虫歯部分を洗浄した後は、患部に薬剤を充填します。

ドックベストセメントの殺菌成分を内部に浸透させやすくする薬剤と、ドックベストセメントを混ぜ合わせて塗り、その上からドックベストセメントで蓋をします。

薬剤を残したまま詰め物(仮蓋)をしたら、1回目の治療は完了です。

1回法の場合は、スムーズにいけば約1年後には削らずに残した虫歯が再石灰化し、自然治癒しています。

 

経過観察、詰め物の充填

 

ドックベストセメントには1回法と2回法があり、2回法の場合は1回目の治療後半年間の経過観察を行います。

これにより再石灰化を促し、虫歯菌を殺菌します。

その後仮蓋を外し、残った虫歯菌を除去し、詰め物を充填すれば完了です。

ちなみにドックベストセメントの仮蓋が取れてしまった場合、放置せずすぐに歯科クリニックを訪れましょう。

仮蓋が取れた状態だと、患部の歯に染み込むべきドックベストセメントの成分は、口内に散らばっていきます。

こういった状態になると、再石灰化はうまく進まず、最悪の場合歯の神経が死滅してしまうおそれもあります。

 

まとめ

 

ドックベストセメントの治療は、事前のカウンセリングで適用できると判断された上で開始されます。

そのため、まったく意味のない治療になる心配はありません。

ただし、経過観察の時期はきちんとセルフケアを行わなければ、うまく再石灰化が行われない可能性があります。

また経過観察中に問題が生じた場合は、早急に歯科クリニックに相談しなければいけません。

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