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【東松山の小児歯科】子どもの歯に見られる主な形態異常について

子どもの乳歯は3歳半頃、永久歯は15歳頃にすべて生え揃いますが、これらは必ずしも正常な状態で生えてくるとは限りません。

場合によっては、形状やサイズなどが通常と異なることがあり、このような歯は形態異常と呼ばれます。

ここからは、子どもの歯に見られる主な形態異常の種類と特徴について解説したいと思います。

 

矮小歯

 

矮小歯とは、簡単に言うと極端にサイズの小さい歯のことをいいます。

具体的には、通常の歯の半分程度の大きさしかない歯を指しています。

矮小歯があることにより、左右対称かつ上下の歯が1本に対し、2本が噛み合うことが理想とされている噛み合わせのバランスが崩れてしまうことがあります。

また、歯が小さいと、隣の歯との間に隙間ができ、見た目も悪くなってしまうことが考えられます。

ちなみに、矮小歯の原因はまだハッキリしていませんが、遺伝やビタミンDの不足などが主な原因と考えられています。

 

癒合歯

 

癒合歯は、主に乳歯に見られる形態異常で、本来であれば1本ずつ生えてくるはずの隣り合った歯が、うまく分離できないまま成長し、2本くっついた状態で生えてしまうというものです。

こちらの歯は、表面にあるエナメル質がつながっているだけでなく、神経もつながっています。

また、癒合歯は2本のつながった歯の境目にくぼみができることから、虫歯や歯周病のリスクを高めることがあります。

ちなみに、癒合歯も矮小歯と同じく、これといった原因はまだ解明されていません。

お母さんのお腹の中にいるとき、乳歯ができる過程でくっついてしまい、そのまま成長したという説が有力です。

 

中心結節

 

中心結節とは、小臼歯の噛む面に出現する小さな突起のことをいいます。

歯の中心から、角のように伸びているのが特徴で、発生率は1~4%と極めて低いですが、放置するとさまざまな問題につながるおそれがあります。

中心結節は、その内部に歯髄が存在するため、噛み合わせや咀嚼で折れてしまうと、神経が剥き出しになります。

こちらは、歯髄炎という炎症を引き起こし、最終的には神経が死滅ことも考えられます。

また、突起が破損した際には、強い痛みを伴うこともあります。

 

まとめ

 

ここまで、子どもの歯に見られる主な形態異常とその特徴について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

形態異常の多くは、見た目が通常の歯と違うだけでなく、さまざまな悪影響を及ぼします。

すべてを早急に治療しなければいけないというわけではありませんが、親御さんは常に子どもの口内をチェックし、異常が見つかった場合にはすぐ歯科クリニックに相談してください。

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