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何らかの理由で歯を失った方は、食べ物を咀嚼する際にとても不便な思いをします。
特に、咀嚼の要となる奥歯がない方は、食事における影響が大きいため、インプラント治療などでその部分をカバーしなければいけません。
今回は、奥歯のインプラント治療におけるポイントについて解説します。
食事を摂るとき、奥歯には食べ物を細かく砕いたり、すり潰したりする役割があり、食べ物の影響を十分に採り入れるためには大切な存在です。
そのため、インプラント治療で補うことにより、不快感なく食事を楽しむことができ、なおかつ硬いものなどもしっかりと咀嚼できます。
また、奥歯には、噛み合わせのバランスを整える役目もあります。
歯を失い、左右の噛み合わせが崩れると、肩こりや頭痛、腰痛など身体に不調をきたしたり、スポーツの成果など運動機能の妨げになったりする場合もあります。
インプラント治療を行えば、このような弊害も回避することができます。
奥歯のインプラント治療は、他の歯よりも難易度が高いとされています。
その理由としては、骨造成を伴うケースが多いことが挙げられます。
上顎奥の上には上顎洞、下顎には神経が通っている下顎菅という組織があります。
骨の量が少ない場合、そのまま奥歯のインプラント治療を行うとこれらを傷付けるおそれがあるため、骨造成手術を行ってからインプラントを埋入するケースが多いです。
ちなみに、上顎の奥歯の骨は元々薄いですが、ブリッジや欠損歯を放置したり、歯周病にかかったりしている方は、より薄くなることが考えられます。
先ほどの骨造成手術もそうですが、奥歯の近い部分のインプラント治療になると、患者さんは長時間口を開け続けることが必要なため、つらく感じる場合があります。
また、口を開けておくためのバイトブロック(開咬器)と呼ばれる器具を使用することもありますが、こちらは常に使用できるとは限りません。
そのため、あまりにも顎の負担が大きくなった場合には、早めに歯科クリニックの医師に相談してください。
ここまで、奥歯のインプラント治療における主なポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
咀嚼や噛み合わせにおいて重要な歯である奥歯をインプラントにすることで、口内のさまざまな問題が解決する可能性があります。
一方、治療時の負担は大きくなることが多いため、必ず他の治療法とも比較した上で治療を決断してください。